こんにちは!こちらのブログでは三味線のことを知らない方に向けて
津軽三味線がどんな楽器なのかを知ってもらい興味を持ってもらえるよう紹介をしていきたいと思います!
第一回は津軽三味線がどのような素材を使ってできているかとパーツの名前を紹介していきます!
三味線は大きく3つの部分に分けることができます。
1つ目は下の叩く部分の「胴」
2つ目は真ん中の細くて長い棒の部分の「棹」
3つ目が複雑な構造の見える頭の部分の「天神」
1つずつ詳しく見ていきましょう!
1. 胴
まず胴の部分です。ざっくり言ってしまえば木の枠に犬の皮を張ってできています。
この部分に張られた3本の弦をバチと呼ばれる道具で叩くことで音が出ます。
三本の弦は一番太いものから順に一の糸、二の糸、三の糸と呼ばれます。
鮮やかな黄色が暗い木の色の中でよく映えます。
また、津軽以外の三味線ですと猫の皮を用いることがほとんどですが津軽では犬です。なぜかというと津軽三味線は力強い叩きが特徴のため、猫の皮では耐えきれなくて破けてしまうのです(o_o) ちなみに三線はヘビの皮ですね!🐍
演奏するとき胴の部分に腕を載せる部分には、演奏のしやすさ向上等のため「胴掛け」というものを掛けています。ここは津軽三味線でカスタマイズできる数少ない部品なのでそれぞれお気に入りのものを見つけて(時には作成して!)います。
そして弦を張るための台を「駒」と言います。材質は様々です。駒の高さが低いと叩きやすいため弾きやすくなります。反対に高いとより大きいエネルギーが必要で弾きづらさは多少増しますが大きい音を出すことができます。
弦の端をくくりつけるための部分が「音緒(ねお)」です。津軽用ですと生絹がほとんどで色はたくさんあります!胴掛けに合わせて自由に選べます。
2. 棹
次に棹の部分です。この材質で音色が決まる大変重要なパーツです!!
一般的に硬く密度の高い木であればあるほどより美しい音色が出ると言われています。
津軽でメジャーな材質は花梨、紫檀、紅木で、この順にお値段がどんどん高くなっていきます。
SAWARIのメンバーのほとんどは紅木の三味線を持っていてプロの奏者もほとんど紅木です。その名の通りほんのり赤みがかっていてとても綺麗な材質です。
そんな紅木は日本では栽培できず輸入に頼っていたのですが、インド紅木が絶滅危惧種となりワシントン条約で輸出が禁止されてからは供給が少なくなっていて入手が困難となっています。
いい音の三味線を手に入れるためには大金が必要です、、
とはいえ花梨や紫檀でも良い音がでる三味線はたくさんありますし、近年では他の材料でできた三味線もできています!お気に入りの一丁を探しましょうね。
ちなみに三味線は一丁、二丁と数えます。
感覚的に一本、二本と言ってしまうメンバーも多いです笑
3. 天神
複雑な構造をしている天神。主なパーツは糸巻きとさわりです。
糸巻きは弦それぞれと結びついていて三本あります。
ここで弦の張り具合を調整することで音の高さを変えることができます。
糸巻きにも様々な材質やデザインがあり、おしゃれを楽しむこともできるパーツです。
さわりは一の糸の根元付近に棹から少し飛び出させる金属のパーツです。
これをうまく調節することによって、一の糸の音の響きをより深く長くすることができます!
調弦をうまく揃えると二の糸、三の糸と共鳴し一体感のある響きが生まれます。
津軽三味線にとって欠かすことのできない部分です!
また先っぽの部分を天神と呼びます(先っぽだけが本当の天神)
弦を叩くことで音が出ますが、この天神から音は響くのだそうです。
しかし天神は脆いパーツ。壊れないよう普段は天神カバーをつけて練習することが多いです。
大事な演奏の際はカバーを外しより綺麗な音色を会場全体に響かせます!
今回は津軽三味線の構造をざっくりと説明してみました。
まだ紹介していないパーツがいくつかありますがここさえ押さえておけば
なんの話をしているかがほとんどわかると思います!
興味を持った方、トライしてみてはいかがでしょうか?
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